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和の仕事

 『和風総本家』というTV大阪や奈良テレビで放映している番組を観ました。
 良さそうなときだけ観ているのですが、今日は『和の仕事』がテーマで、職人になるべく見習い(弟子)として飛び込んだ人を特集したものでした。
 職種はさまざまです。

 鮨職人
 唐木職人
 巫女
 農業
 庭師
 銭湯のペンキ絵師
 日本刺繍(着物の縫い紋)
 人形師(人形の頭を製作) などなど…

 世の中、どの職業もラクということはありませんが、これらの修行の大変さに驚くばかりです。
 中でも庭師は、仕事はもちろん日常生活のちょっとしたことまで美意識と心配りと礼儀正しさを求められる生活のようで、
 「私だったら、30分も我慢できないなぁ…」と、しみじみ思いました。
 寮で一緒に住む先輩の洗濯、洗濯物を畳んで先輩それぞれの棚に収納、料理、お風呂、清掃などを仕事や自分の勉強以外に一手に引き受けて全員の分を担当しなければなりません。
 そこにも美意識というセンスや気配りなどが求められます。
 先輩がお箸に手を付けるまでは食べずに待ち、食事中も正座、私語はもちろんなし…。
 本当の意味での『我慢』を徹底的にたたき込むわけです。
 そうすることで身についた立ち居振る舞いが、お客様のお庭で仕事をするときに「躾の良いきちんとした職人」と信頼されて、自分の技を思いっきり発揮できる、というわけです。
 どんなに仕事が出来ても、雇われている立場の者がだらしなかったり、気もそぞろだったり、横柄だったり、文句ばっかり言っていたりすると、「もうあの人には頼まない」ということになるでしょう。
 NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』にも、お掃除・お料理・雑用の一切合切を落語家の弟子がやるのは、どうしたら他人が喜んでくれるかを身につけるためだ、というシーンがありました。
 また、どういうときに「自分」を出すか、どういうときは出さないか、のバランス感覚も重要なようです。
 どんな職業・仕事も大変で厳しいものですが、自分の甘さを反省しました。
 ちょっとでも彼らを見習いたいものです。
 


 
by odekakeyanko | 2009-03-30 21:53 | 雑記