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名古屋(犬山) 旅日記 2日目

 今日は、前々からダンナちゃまも私も行きたいと思っていた明治村に出かけました。
 名古屋から名鉄に乗って、犬山駅まで急行で約30分ほどでしょうか。
 そこから「明治村行き」バスに乗車して25分ほど揺られて到着です。
 私は小学6年生の時に来て以来、ダンナちゃまは初めてでした。
 名古屋(犬山) 旅日記 2日目_f0079927_9415924.jpg 明治村は大変広く、見学できる建築物は67あります(*_*)(*_*)
 一日で67を全部見て回るのは徒歩では時間が足りないはずです。
 村内にはガイド付きボンネットバス、京都市電、乗合馬車、蒸気機関車と4種類の乗り物が走っているので、これらと徒歩をうまく組み合わせながら見学するのが上策のようです。
 しかし、ついつい建物をゆっくり見てしまい、なかなか進めません。
 私たちは、まず順当に5丁目まで配置されているなかの1丁目に行きました。
 三重県尋常師範学校、近衛局本部付属舎を巡り、聖ヨハネ教会堂という素敵な木造の教会を見学しました。
 明治に京都に造られたものだそうで、外壁はレンガですが、基本構造は木造で、当時から耐震に配慮していたようでした。
 線対称なデザインで、とても魅力的な教会です。
 中には古いオルガンがたくさん保存されていました。
 なんとも敬虔な気持ちにさせてくれる静謐な場所だったのが印象的でした。
 次に乃木希典が住んでいた学習院長官舎、フランス家具でいっぱいの素晴らしい洋館・西郷從道邸を見学した後、森鴎外・夏目漱石邸に行きました。
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  別に森鴎外と夏目漱石が同居していたわけではなく、別々の時期にこの文豪が同じ家に住んでいたそうです。
 この家は文章をひねり出せるような運気に満ちているのでしょうか。
 丁度、画像の書斎は夏目漱石が「吾輩は猫である」を執筆していた場所だそうで、確かに目の前が広く開けていて気持ちの良い空間でした。
 しかし、広い明治村ですので、ゆっくりのんびりはなかなか出来ません。
 市電を使って、1丁目から4丁目へと移動しました。
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 石川啄木の下宿先だった本郷喜之床というハイカラな床屋さんを見て、 小泉八雲避暑の家で駄菓子を買った後、大阪府池田市にあった呉服(くれは)座という劇場を見ました。
 ここは、呉服橋のたもとにあったそうで、今も池田市には呉羽町という所がありますが、そのあたりから移築した劇場のようです。
 かつては歌舞伎から議員の演説会までやっていたとか。
 ちょうどボランティア・ガイドがいらっしゃって、私たち二人は詳しく劇場の舞台や奈落、楽屋に花道の下まで見せていただきました。
 舞台を回転させるのに舞台下では人力で回していたため、重労働で蒸し暑く暗く、まるで「地獄」のようだったことから転じて、「奈落」という名前が舞台下に付けられたのだそうです。
 確かに暗くて陰鬱な感じでした。
 また花道の下は通路になっていて、花道での足踏みがよく響くよう両壁が石垣になっていました。
 これで弁慶の飛び六方もサマになるというものです。
 楽屋には、柱に歌舞伎役者などが自分の名前を落書きしてありました。
 さて、昨晩は匠庵であんなに食べたというのに、やはりお腹が空いてきました。
 4丁目と5丁目の境にある洋食屋「浪漫亭」に向かいました。
 ここで私が注文したのは、明治時代に初めてレシピになったカレーライス。
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 当時のレシピ通りに作られているそうで、店頭のチラシでは「現代人には甘いかもしれません」と書いてありましたが、タマネギとリンゴの甘みを効かせながらもなかなかスパイシーで美味しかったです。
 洋食屋のカレーライス、というか、給食のカレーを少しスパイシーにした感じでしょうか。
 ダンナちゃまの注文はカツレツ丼。
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 こういう観光地にありがちな分厚い衣に薄い肉ではなく、サックリと軽い衣に分厚い柔らかい肉でした。
 両方とも美味しかったです。名古屋(犬山) 旅日記 2日目_f0079927_194233.jpg 食後、私たちは遠目に見ても美しく大きな聖ザビエル天主堂に向かいました。
 白く大きく、そしてステンドグラスがたくさんはめ込まれていて、そこから差し込む日差しのカラフルで柔らかくてあたたかいこと!
 この天主堂も京都に建てられていたものを移築したそうです。
 さすが京都、お寺も多いけど教会も意外と多いんですよね。
 また、クリスマスなので明治村ではサンタさんとトナカイさんが着ぐるみで頑張っていました。
 聖ザビエル天主堂前にもスタンバイしてらっしゃって、子供たちに喜ばれていました。
 そして、ちょうど近くの幼稚園児たちによるハンドベルと歌の発表会をやっているというので、しばらく聴いてみることにしました。

名古屋(犬山) 旅日記 2日目_f0079927_19422418.jpg 内部はとても天井が高く、荘厳な雰囲気でした。
 園児たちは20人ぐらいでハンドベルを使ってクリスマスソングや大きな古時計などを演奏してくれました。
 なかなかハンドベルは難しいのに、よくえんそうしているわねぇ〜、と思って見ていると、やはり先生が必死の形相で指示を出していらっしゃいました。
 園児の一人がわからなくなってしまうと、途端に曲は崩れ、中断してしまう一幕もありました。
 聴いている方はほほえましいのですが、先生は「はいっ!!もう一回最初から!!」と泣き叫ぶように指示を出していらっしゃいました。
 さて、あまりのんびり演奏を聴いていたら、他の建築物を見学できなくなるので曲の切りが良いところで天主堂を退出し、前橋監獄雑居房に向かいました。
 昔の刑務所だけあって、寒々しい雰囲気と、受刑者の人形がちょっぴり凶悪なのに笑ってしまいました。
 次に明治村では一番奥に位置するフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルに行きました。
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 ここには、ポーツマス条約締結時のテーブルが保存してありました。
 アメリカ合衆国から贈られたものだそうですが、こういうところで日露戦争時代のものに接することが出来るとは…。
 歴史の教科書が身近に感じられました。
 ここの2階にある喫茶室で美味しいブルーマウンテン・ブレンドを飲みながら窓の外を見ると、当たり前ですが明治時代の洋風・和風建物や乗り物ばかりで、ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえました。
名古屋(犬山) 旅日記 2日目_f0079927_194389.jpg さて、冬期の明治村は16時閉村なので本格的に時間に追われるようになってきました。
 そこで時間短縮手段として、蒸気機関車に乗って5丁目から一気に4丁目へ行くことにしました。
 蒸気機関車はポ〜♪と本当にかわいらしい音をたて、蒸気をモクモクとはき出しながらガタゴトとしんこうするのでした。
 デッキに出てみると、蒸気のモクモクが顔にかかってきます。
 油断すると顔が真っ黒になりそうだったので、早々に車内に引っ込みました。
 4丁目からは、ガイド付きの村営ボンネットバスに乗り継いで一気に1丁目の正門前に帰りました。
 明治村はとても楽しかったのに、見損ねたところも多かったので「まと来ようね」とダンナちゃまと約束して、名古屋に戻りました。
名古屋(犬山) 旅日記 2日目_f0079927_19433189.jpg 名古屋では、帰りの近鉄特急の時間までに大名古屋ビルヂング前の素晴らしいイルミネーションを観に行きました。
 それにしてもすごい人、人、人です。
 広範囲にイルミネーションが飾られているので、色々と見たかったのですがなかなか人が多くて前に進めません。
 ほどほどに見たところで、帰る前に名古屋名物を食べることにしました。
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 それはこのエビフライ・サンドです!
 名古屋では創業60年という老舗のコーヒーとサンドイッチのお店、コンパル テルミナ店 [ファーストフード、軽食] - Yahoo!グルメ

にありました。
 このボリューム、ちょっと普通の家庭では作るのはなかなか難しいと思われます。
 この大きなエビフライなど具をはさむところまでは出来ても、切るのが難しいでしょう。
 なにせ、食べるのも厚さ約4センチはありますから、結構大変です。
 大きなエビフライ、卵焼き、キャベツの千切りを挟んであるのですが、とてもプリプリなエビフライにタルタルソースが良く合って、厚めの卵焼きもケチャップがからめてあって、心の底から食べて良かった!と思った美味しさと珍しさでした。
 このお店はサンドイッチが充実しているのですが、特にエビフライサンドは人気があるらしいようでした。
 お値段が870円で、このお店のサンドイッチの中では一番高い割にはよく出るようです。
 ちなみに火曜日と金曜日は150円引きになるそうです。
 月曜日はカツサンドのサービスデイで、私たちの周りではやはりカツサンドを食べてらっしゃるお客さんが多かったようです。
 また、ここはコーヒーがピン!とくる美味しさでした。
 次に名古屋に来ても、またここでサンドイッチとコーヒーを食べたいです。
by odekakeyanko | 2006-12-25 22:12 | トラベル