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第4回清樹会MAWJチャリティ舞踊公演@国立文楽劇場

 親友のお嬢さん、お母様(お嬢さんにとってはおばあ様)がご出演になる日本舞踊の公演を観に行きました。
 ダンナちゃまは急な仕事で残念ながら欠席となってしまいました。
 日舞は、歌舞伎を観に行ったときや知人の会などで観る機会があるのですが、徐々にその良さを実感してきています。
 踊りの中にある何かが語りかけてくるようなときが、観る度に少しずつ増えてきました。
 さて、親友のお嬢さんはまだ小学5年生、今度から小学6年生になるというのに、とてもきれいで素敵に舞っていました。
 大和楽「おせん」をサラリと、しかし客席で観ているとまるで大人に見えました。
 これまでのお稽古の賜物でしょう。
 おばあ様は長唄「浦島」でしたが、なんと数日前から高熱を発しておられ、それを押しての奮闘でした。
 踊りのお師匠をしていらっしゃいますから、意識が違います。
 そのプロ根性たるや見習いたいものです。
 「浦島」は、浦島太郎の物語を題材にしていますのでわかりやすいのですが、誰もが知っている良さを充分に表現していらっしゃいました。
 最後のお家元の踊りは長唄「まかしょ」という二枚目であって、三枚目のような踊りなのですが、さすが!と思わせる素晴らしい踊りでした。
 客席の空気も取り込んだような雰囲気を保ちながら、フレーズ感のある踊りを緩急取り混ぜて踊っていらっしゃいました。
 間の保たせ方が自然で、客観的な余裕を持って踊られていました。
 舞台芸術はどの分野でもその瞬間が輝く素敵な空間ですが、日本舞踊の華やかさと奥深さは歌舞伎や文楽と同様に日本人がもっと誇っても良い文化ではないでしょうか。