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初春大歌舞伎@大阪・松竹座&イル・ピノーロ@心斎橋そごう

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 あけましておめでとうございます。
 ダンナちゃまと私は早速、初春大歌舞伎の初日を観ようと道頓堀の松竹座へ向かいました。
 雨が降っていたので、着物を着ていくのを諦めて洋服で行ったのですが、満員御礼の松竹座には着物のお客様がいっぱいでした。
 皆さん、その心意気が素晴らしいです!
 若い男性の着物姿もそこそこいらっしゃった上、なかなか良く似合って格好良かったです。
 着物ってやっぱりいいなぁ、と思いながら「私も着てきたら良かった…!私の根性無し〜〜〜!!」と悔しくも思いました。
 私たちは午前11時からの昼の部を鑑賞しました。
 彦山権現誓助(ひこさんごんげんちかいのすけだち)「毛谷村(けやむら)」、そして「勧進帳」(松竹座新築開場記念で坂田藤十郎と市川團十郎が歌舞伎の歴史上でも初共演となりました。)、最後に恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)「封印切(ふういんぎり)」の三本でした。
 今回、初めて観るのは「毛谷村」でしたが、主人公の六助を演じた翫雀が素晴らしく、周りの方々もしっかりと演じていて観ていて飽きませんでした。
 「勧進帳」は市川團十郎の弁慶で観るのが2回目です。ãã 以前は京都・南座で、富樫左衛門が片岡仁左衛門、源義経は尾上菊五郎でしたが、今回は富樫が市川海老蔵、義経が籐十郎でした。
 市川家のお家芸、歌舞伎十八番の内だけあって、團十郎の弁慶の品格と演技力と演出力の素晴らしいこと。 
 思わず、私も一緒に飛六方で付いていきそうになりました(^-^)
 海老蔵は富樫役だったので、横を向いてじっとしていることが多かったのですが、「海老蔵ってこんなにハンサムやったんなぁ」というのがよくわかりました。
 この富樫役は低めの発声の弁慶との対比を狙っているのか、今回の海老蔵も前に観た仁左衛門も少々高めに張っていました。ãã 同じ演目を再度鑑賞すると面白いものだと思いました。
 さて、最後の「封印切」は、主人公の忠兵衛を籐十郎が演じたのですが、やはり人間国宝、上方歌舞伎の重鎮だけあって、ちょっとした間や表情などが客席にも良く伝わってきて楽しめました。
 また、公金の封印を切ってしまってからの慌てぶり、焦り、諦め、死への恐怖など、本当に素晴らしい表現力でした。
 三演目とも長く、休憩は短く、終了したのは午後3時半でした。
 お正月からどっぷりと伝統芸能に浸って堪能しました。
 歌舞伎終演後は、道頓堀を出て、1センチずつ進んでるの?と思うほど人、人、人、でいっぱいの心斎橋筋に出ました。
 ダンナちゃまと心斎橋そごうに入り、福袋やショップなどを見て回りました。
 地下1階に全国名産品店売り場があり、いろいろ見ていると、なんと「五家宝」を発見!
 関東ではみんなが知っている素朴でひなびた和菓子なのですが、関西(西日本)ではあまり知られていないのか、めったに売られていません。
 餅米にきなこをまぶしたやわらかい和菓子なのですが、棒状になっていて、小さいのにボリュームはあります。
 私はこれが大好きなので、まず一袋12本入りを買いました(^o^)
 そして、北海道帯広銘菓の「三方六」も見つけました。
 北海道のお菓子はイシヤ製菓や六花亭のチョコレート、マルセイのバターサンドなど好きなものはいろいろたくさんあるのですが、「三方六」は大好きです。
 ダンナちゃまは千葉名産のピーナッツをお買い上げ。
 他にも各階の興味のあるものをのぞいた後、「お腹、空いた…。私は低血糖やからもう手足がしびれて目が虚ろ…。」とダンナちゃまに訴え、そごうのレストラン街にあるイタリアンのイル・ピノーロに入りました。
 結構待たされまして、「きっと混んでんねんやろね」としゃべっていたのですが、案内されて店内のテーブルに着くと、わりと空いていました。
 一体、あれだけ待たせたのは何のため…?
 気を取り直して、前菜三種盛りと選択したピザ、デザート盛り合わせ、コーヒーが付く¥3,000のピザ・コースと同額で同様のコースでピザの代わりにパスタが選べるパスタ・コースを注文しました。
 それとシャンパン(モエ・エ・シャンドン)も。
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 早速、前菜三種盛り(とグリーンサラダ)がやってきました。 手前の右は、チキンのマリネ、左はトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ、奥の左はジェノベーゼの味付けの魚介のマリネ、右がグリーンサラダでした。
 どれもなかなかよく出来ていますし、彩りもとても鮮やかでイタリアン・カラーでまとめてあり、美味しくボリュームもたっぷりでした。

初春大歌舞伎@大阪・松竹座&イル・ピノーロ@心斎橋そごう_f0079927_9174154.jpg このお店では、「ピザとパスタをシェアなさいますか?」と聞いてくれる上、「どちらを先にお持ちしましょうか?」と尋ねてくれる丁寧さと親切さがありいました。
 よく、パスタもピザも一気に持ってくるイタリアンがあり、両方とも冷めてパスタは伸びた上に固くなりピザはチーズも固まって生地もカチカチになりますが、ここは大丈夫。
 ピザは宮崎県産鶏とトマトのピザを選びました。
 鶏のミンチの味付けに工夫があり、美味しかったです。

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 ピザを食べ終わった後、パスタを持ってきてくれました。
 これは、牛肉とポルチーニ茸のフェットチーニです。
 ピザのトマトソースとはまた違った味、ブイヨンとドミグラスソース系の味で美味しかったです。
 ポルチーニのダシも良く効いていました。
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 最後は、デザート盛り合わせです。
 いつもお腹がいっぱいになっても、やはりデザートは別腹です!
 手前の右がイチゴのムース、やわらかくて口の中に入れるとふわっととろけてしまいました。 
 真ん中はキウイ、オレンジ、グレープフルーツのシロップがけ、左の手前はミルクのジェラート、奥はマンゴーのジェラートでした。
 どのお料理も水準よりかなりレベルが高く、ボリュームもありました。
 ただ、お正月早々の開店だからか、店員さんはあたふたした感じで、私たちの注文はコースだったのにア・ラ・カルトと勘違いしていたり、フロアを走っていたり、また、テーブルを行き交う店員同士が業務のことかもしれませんが、お客に聞こえるような大きい声で話すのはどうかと思いました。
 私は以前、フランス料理店でバイトをしていたことがあるのですが、バイトと言えど容赦のない厳しい教育をするマネージャーに指導していただいていたので、店員のマナーは気になってしまいました。
by odekakeyanko | 2007-01-02 23:10