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信長@大阪松竹座

 市川海老蔵主演の「信長」を観に、道頓堀の松竹座へ行きました。
 いつもは歌舞伎をよく鑑賞するので、「信長」ですから戦国時代の時代劇とは言え、久しぶりの現代語で観る劇でした。
 歌舞伎だと、いつもイヤホンガイドを付け、ある程度、演目の予備知識を知るために予習をし、当日も筋書きを買ってあらすじを頭に入れて、という「勉強」をしますが、現代語で役者さん達も殆どが現代のお芝居をする人達なので、随分と気楽でした。
 信長はもちろん海老蔵。
 柴田勝家は宮内敦士(←結構、好きな俳優)
 濃姫は、元宝塚の純名りさ。
 豊臣秀吉が甲本雅裕。
 明智光秀に、田辺誠一。
 お市は、小田茜。
 など、なかなか有名人・実力者のキャストでした。
 ダンナちゃまと私は3階席の1列目中央で鑑賞したのですが、まわりは若い女の子でいっぱい。
 みんな誰が目当てなのかなぁ。
 やっぱり海老蔵?
 でも、海老蔵は納得の演技で素晴らしかったです。
 セリフまわしも良いし、立ち回りや着物の着こなしも板に付いていました。
 他の共演者もなかなか良かったのですが、中にはセリフを言ったらマイクに息までかかってしまう人、表現力が3階席まで届かない人もいるにはいて、きっとお稽古の時にはうまくいってたんだろうなぁ、と思えることが少々気になりました。
 お稽古では、狭い場所でマイクを付けないから胸で呼吸してセリフを言っても大丈夫でしょうけれど、大きな劇場では勝手が違ってきてしまいます。
 また、狭い場所の稽古場では目線や表情がうまく表現できても、松竹座のような3階席まであって、横の桟敷席まである場所では、上下にも左右にも目配りや大きな表現力が欲しいものです。
 周りにこういうことをきちんとアドバイス出来る人がいれば、そういう人達はさらに上手になっていくんだろうと思います。
 こういったことが、歌舞伎役者は心得た人が多く、指導者も優れているのでしょう。
 自分にとっての参考にもなりました。